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仏教において、人間の苦悩の原因のひとつに「無知」があげられています。 ところで、この無知という言葉を辞書で調べてみると、 (1)何も知らないこと。知識がないこと。 (2)学問のないこと。無学。 (3)知恵がないこと。おろかなこと。 となっています。 苦悩の原因のひとつである「無知」は、(2)の無学はあてはまらないと思います。 昔は、義務教育も満足に受けていないような人でも立派になった偉人はおられますので、学問がないことは恥でもなく、もちろん人間性の優劣に影響するものでもないでしょう。 では、苦悩の原因は、(1)の何も知らないこと。 と、(3)の知恵がないこと。と言えるのでしょうか・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 四柱推命学の基本原理は、この世、森羅万象は二象一態、陰陽五行で成り立っているという哲理です。 東洋思想の真髄とも言われますが、わたくしは四柱推命学を学べば学ぶほど、この思想は稀有の天才でも到底考えが及ばない、人智を超えた“天啓”であるという想いを抱くようになってきました。 具体的に、陰陽二象一態を例に説明しますと、 ●陰 → 奇数(一)、天、月、水、夜、男、夫、兄、上、表、経営者、・・・ ●陽 → 偶数(二)、地、日、火、昼、女、妻、弟、下、裏、従業員、・・・ というように、万物の事象事物に当てはめることができます。 そして、大切なことは、陰が最初で、陽が後であるということ。 同じように 数字は、一があって二があるということ。 季節の移ろいは、天が先行して地はあとであるということ。 たとえば春分の日の3月21日頃は、天はすでに春の気配が訪れているが、大地に春の暖かさが行き渡るのはそれ以降30日〜40日くらい経った4月下旬から5月はじめの頃です。 月があって日があるということ。 どなた様であっても、何月何日生まれといい、何日何月生まれとは言いませんね。 また、「明」という字は、向かって右に「月」を大きく書いて、左に「日」を小さく書きます。 この大宇宙の大部分は真っ暗で、輝いているのは恒星である太陽(お日様)のあるところだけです。 この真っ暗な大宇宙の象徴が、実は、「月(お月様)」なのです。 ですから、月を大きく書いて、日を小さく書く。 それで、この夜(この世)が明るくなったということです。 水の化学記号は、H2O。 水素と酸素の化合物です。 中学の理科の実験で水の化学分解をしましたが、水(H2O)は水素(H2)と酸素(O2)に分けることができます。 ご存知のように水素は、一定の酸素のもとで激しく燃焼(火)します。 水から火ができるということです。 一日の始まりは午前零時の深夜です。 不思議と思いませんか? なぜ、深夜の午前零時が一日の始まりなのか? 一日のサイクルは、夜、朝、昼、夕、晩というのが順序です。 男女、夫妻、兄弟と言ったり、書いたりしますね。 これを逆に、女男、妻夫、弟兄、と言わないし書かないですね。 いろいろと書き並べましたが、何を言いたいかお分かりになったことと思います。 そうです。 順番です。 順序です。 この世には、すべて「序列順位」というものがあります。 正しくは、「順序の理」と言います。 この理に当てはめて考えてみますと、夫は一であり、天であり柱です。 妻は二であり、地であり土台(基礎)です。 東洋思想では、「妻は夫の教導に従う」という鉄則があります。 この逆の妻が一で天で、夫が二で地であれば、天地逆転となり、家は柱と土台が逆さまになり、ひっくり返って倒れます。 いまはそのようなご家庭が多く見受けられるようになりました。 女性が偉くなって、男性が弱々しく従者のようになってしまうと、女系家族になります。 女系家族の家は、子供は女の子しかできなかったり、男の子が授かっても短命か頼りにならない男子となってしまいます。 また、性格の不一致が真の原因かどうかは知りませんが、日本の離婚率も欧米並になってしまいました。 夫が一家の主として、リーダーシップを発揮し、妻は夫にしたがって各々協力して本来の務めを果たせば、「一+二=三」で、「三」はお産の「さん」で立派な子供が授かり、家庭円満、家運発展となるのが理屈です。 会社もそうですね。 経営者(社長)が率先垂範して、経営の舵取りをし、従業員も経営者の出した方針に従って、それぞれの担当で十分な力を発揮すれば存続発展するものと思います。 これに外れたことをしていると、夫婦の間が不和となり、家庭がぎくしゃくして、結果、別居や離婚となってしまうのです。 会社では、業績不振から挙げ句の果ては倒産という事態にも繋がります。 間違った平等意識の浸透と日本古来のよき伝統や価値観の衰退が直接の原因と思いますが、その根底には東洋思想の教え、古今東西に遍く実存する天理を学ばなくなったためであると思います。 昔は、修身とか道徳で、ある程度、このような教えを学んだりしましたが、いまでは残念ながら公立の学校ではそのような授業時間はないようです。 元に戻りまして、 人の苦悩は自己責任です。 自らの蒔いた種が原因です。 親が悪い、夫(妻)が悪い、先生が悪い、上司が悪い、世間が悪い、運が悪い、・・・ と他に責任を転嫁している限り、絶対に苦悩から逃れることはできません。 現象的にみれば、誰それが悪い、育った環境が悪いという場合もあるでしょう。 そのせいで、思いもかけない被害を被ったということもあるでしょう。 通り魔による被害や子供の虐待死などはそうかも知れません。 でも、そうした場合でも、なぜ、そのような “巡り逢わせ” から避けて通ることができなかったのかという身の不運不幸を追求すると、偶然ではない必然性が感じられるときがあります。 また、金儲け主義の宗教家の唱える、先祖霊の祟りや守護霊の責任でもありません。 迷信であることに気付かない哀れな占い師の言う、家相や方位の障りでもありません。 そうしたことを信じて貴重な時間と少なくないお金を使うのも、その人の自由といえばそうかも知れませんが、もったいないことと思います。 苦悩の原因は、はっきり言いましてこの世に目には見えなくても実存する真理に外れたことをしたことが原因です。 知らなかったではすまされない、この世の掟(おきて)ともいうべきものに背いたからです。 無知は怖ろしいというのはこのことです。 人間の苦悩の原因は無知である。 その無知とは何であるかが、もう、よくお分かり頂けたと思いますが、あえて申し上げますと、 ●目には見えないが実存する「真理」を知らない、また知らないことを知らない。 ということに尽きるのではないでしょうか。 |
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